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2005年8月 米国 ネバダ州ブラックロックデサートの朝日

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2005年夏、米国ネバダ州北部ブラックロック砂漠で開催されたバーニングマンの会場に私はいた。

世界中から雑多な人種、趣味嗜好の人々が集結し、さながら万国世界の縮図のようだ。
普段なら様子がおかしいと思われかねないような人や行動もここではごく自然にまかり通る。

価値観の大洪水。皆好き勝手に振舞っている。

私は、日々白昼夢に耽りながら、砂まみれのソファに横たわり、読書にいそしむ。
隣で寝ていた巨漢の白人男が「何を読んでいるんだい?」と尋ねる。
Tropic of Cancer(北回帰線)と書いた表紙を見せると、男は笑みを浮かべ納得したように頷いた。
事実、ヘンリー・ミラーを読むのにこれほどふさわしい場所はないと思った。

一通り読み終え、目を閉じ、夢の続きを見ようとすると、この地で目のあたりにした光景と過去の記憶とが頭の中で渾然一体となり、まとまりなく止めどもなく流れる、それは頭の中を駆け巡る、昔インドで聞いた美しいラーガの旋律のように、無人島で見た天の川のように、水のようにたおやかに、彷徨う異教徒のように、たゆたう風のように、地平線からの来光、静謐の下でトランス、サイバーヒッピー、夜明けとともにトランス、チャーリー・パーカー、核分裂、ディープエンドで踊り狂い、砂漠のオアシス、トランスセクシュアル、馬鹿騒ぎ、ライトニングボルト、異常に長いシーソー、蜃気楼の女、キレイハキタナイ、最後の楽園、フリークスへの結界と憧憬、記憶の彼方のモロッコ、シャーマニズムへの回帰、ラディゲの死、氷売り場、ジャック・ケルアック、合法的な売春、乾いたノイズ、新宿泥棒日記、五時半の両極端、サドゥーになった前田さん、ルートビアー、きのこ祭、ミノタウロスたちの祭り、バンダリズム、拝火教、アルピノになりたいんですよ、裸のランチ、極めて抽象的な写真、ちんどん屋、西方の人、レオニーと米次郎、八時のフェティッシュ、テンプルを燃やす、プラズマ閉じ込め、服装倒錯者、こげ茶色の素肌、鏡貼りの箱の中、秘祭、無意味の意味、アナーキーの神、黒い太陽、放蕩生活、インド人万歳、翼のある鉛の円柱、怪獣たちのいるところ、ロゴスの女神、エロスとタナトス、バングラッシー、バーター制度、サンダードーム、ジャマエル・フナ広場、等等等々、そして気がつくと、陽が落ち、近くでまた新たな祭りが始まっていた。

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ポーズをとる女性モデルと虹色髪の少年

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Where the Wild Things Are

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子供の頃大好きだった絵本“かいじゅうたちのいるところ”のタトゥーをした男